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MGC .44 AUTO MAG


★実銃
:AM社(AUTO-MAG CORPORATION)が1969年に発表した世界初の.44マグナム弾の撃てるオートマチック拳銃で、1970年から一般に発売された。

それまで強力なマグナム弾を使用する拳銃は、耐久性に劣るためリボルバーしかなかった。
AM社のハリー・サンフォードは、当時の新素材だったステンレス鋼を使う事でマグナム弾使用に耐える確信を得た。

しかし、加工の難しいステンレス・スチールによる生産性の悪化、レシーバーやチャンバー内の汚れによる作動不良や使用弾薬の .44AMP(.44 Auto Mag Pistol)が大幅に供給が遅れるなどから販売不振を招き、AM社は1年余りで倒産した。

開発・生産元のAMCの刻印も「AM」から 「TDE」、「HIGH-STANDARD」、「AMT」にライセンスも移り製造販売され、1983年に生産中止となった。
メーカーが売却や合併をくり返したため正確な生産数は不明であるが 、総生産数は、16,000挺ほど。

口径 .44口径/使用弾薬 .44AMP/ 装弾数 7+1発 /製造国 アメリカ合衆国/ライフリング 8条左回り
銃身長 149mm/全長 295mm/重量1600g/銃口初速 396m/s
作動方式:ショートリコイル・ロータリーボルト方式

MGC .44 AUTO MAG :MGCオートマグは、1976年に発売されたABS製のシルバーメッキ仕上げで、AM社のオートマグを再現。

37mmの真鍮製のカートリッジはさすがに重い!ブローバックによる排莢は快調。(重いカートリッジのせいか、反動もそれなりに味わえる)

銃身長142mm/全長275mm /重量620g/装弾数6+1発、実銃よりはサイズが1回り小さい。

★ 左側面刻印/MGCロゴ
DES.NO.075915
(この数字は金型製造日?)

★ 右側面刻印/SPGマーク
AM社のロゴ
AUTO MAG 
.44AMP MODEL 180
MODELGUN CORPORATION
PATENT NO.50-52900
★フロントサイトはバレルと一体。
リアサイトはサイトピンで止めてある、サイトの調節はできない(無可動)。
★ 本物は回転式ボルトだが、モデルガンはただのボルト。
バレルの ショートリコイルも省略されている(当時の技術ではモデルガンでのショートリコイルは無理だったのだろうか?)。
※モデルガン初のショートリコイルは1980年に発売された マルシン・ワルサーP38。

★ マガジンにカートリッジ6発入れると、銃の総重量は約1kgになる。

銃の分解はかなり面倒だ。

★ ホールドオープン後、空のマガジンを抜くとスライドストッパー(赤)が勝手に下がりボルトがリリースされる。

セフティレバー (青)が実銃とは逆になっている。
上げてセフティOFF、下げてセフティON。