●口径 .36 ／装弾数 5発 ／アメリカ製（1836-1847）

1836年、ニュージャージ州 パタースンに「コルト・パテント・ファイヤーアームズ・マニファクチュァリング・カンパニー」を設立したサミュエル・コルトは、フールディング・トリガーと呼ばれる（ハンマーを起こすとトリガーが飛び出す）パッカーション式 リボルバーを初めて民間向けに販売した。

フールディング・トリガー

標準型の.36口径をはじめ、5種類の パタースンモデルが作られた。
※当初、0.28 口径で生産され、1年後に0.36口径のモデルとなった。
.40口径のモデルはテキサス・レインジャーのために作られたが1842年業績悪化のため倒産。
その後、事業提携者のジョン・エーレルスが引き継ぎ、1842から1847年まで500挺を製造した。
※1836年から1842年までに2,350挺が製造された。

Total length: 349 mm
Weight: 1200 g
Barrel length: 190 mm
single-action

★Colt Paterson装填動作
1：ハンマーをハーフコックにし、シリンダーをフリーにする。
これによりシリンダーが装填のために回転できるようになる。

2：銃身を固定しているバレルウェッジを外して、バレルを引っ張り、シリンダー軸から引き抜く。
バレル、シリンダー、フレームに分解できる。

3：各薬室に火薬と弾を込め、専用ツール（ローディング・レバー）をシリンダー軸の穴に差し込み、弾を込める。
専用ツールが無い場合は、シリンダー軸で弾を装填する。

4：薬室後方のニップルに雷管を取り付ける。

初期型は、安全装置がなかったため装填済みの銃は、ハーフコックにするか1発のみ装填しないで携行された。
1839年以降に製造された後期型は、本体にローディングレバーが組み込まれ、装填の際に分解不要になった。